こにゃにゃちわー!
最近あんまり考察してなかったのですが、久しぶりに全巻読み直しまして…
クリアカード編も考察したいことがいっぱいあったのだけれど、
今回はずーっと前からずっとずっと考察していたことを書き留めたいと思います!!
ズバリ…
さくらは小狼のことを、
小狼はさくらのことを、
いつから好きになったのか?
です!
今回は、原作ではなくアニメで考察していきます。
その方がわかりやすかったんで。
まず、わかりやすいのは小狼→さくらなのでこちらから。
これはもう、アニメ27話「さくらと思い出の神社」です。
この回、珍しく知世も苺鈴も不在の状況で、さくらと小狼とケロちゃんだけでクロウカードを捕獲しに夜の月峰神社へやって来ます。
カードの気配はするが何も起こらないので、さくらと小狼はしばらく木の上で待つことに。
その時に、初めてお互いの恋バナをします。
この時、さくらも小狼も雪兎さんを好きだと自覚している状況。
いつ好きになったのか、などの会話をします。
さくらは小3の時、小狼は第8話の時。
お互いに、初めて雪兎さんに会った時に一目惚れしたと。
その時にさくらが言ったセリフが、
「わたしも李君も、雪兎さんよりずっと年下だけど…でもしょうがないよね。好きなんだもん…」
おそらく、この一言が小狼のハートを射止めたのだと思います。
ちなみに原作でも、状況は違えど、このさくらのセリフを聞いて、小狼がドキッと頬を赤らめるコマがあります。(ちなみに原作でこのセリフを言うのは臨海学校の時)
アニメだけ見ると、恋バナをしていたから小狼の顔が赤くなったように見えますが、そうではなく、この時が初めてさくらに対して頬を赤らめたシーンと言えるでしょう。
この回ではこの後、『時(タイム)』のカードを使ってヘロヘロになった小狼にさくらが抱きついて小狼が真っ赤になると言うシーンがありますが、決して抱きつかれたから好きになったわけではないのです。
さくらが、年も離れた同性に抱いた恋心を肯定してくれて、恋の同志として接してくれたことが、小狼にとってとても大きなことだったのでしょう。
知世や他の優しい人たちとはまた違った、さくららしい優しさに、グッと心を掴まれたのです。
またこの時のさくらの笑顔も可愛くて、言葉と笑顔の両方に惹かれたのだと思います。
しかし彼がさくらへの恋心の自覚に至るのは、57話「さくらと小狼とエレベーター」なので、約30話もの間、ずっと無自覚にさくらに恋している日々が続いています。
一方で、わかりにくいのがさくら→小狼への想い。
さくらは小3の時からずっと、雪兎さんが好きです。
そして、さくらが小狼への恋心を自覚するのは、旧アニメ最終話の70話「さくらと本当の想い」です。
でも、小狼も自覚するのに30話分もかかっていますし、もちろんさくらも自覚するよりも前から小狼に恋しているはずなのです。
それがいつなのか、これは人によってとても意見が割れる部分で、あくまで私の個人的な考察として読んでほしいです。
まずは、さくらと小狼のお互いの関係性を時系列を追いながら見ていきましょう。
小狼とさくらが出会った第8話〜第15話
さくら→小狼
なんか怖い。でも負けない!
小狼→さくら
こんなやつがクロウカードを集めるなんて、認めない!
お互いにバチバチ火花が出てそうな、いわゆる【対立期】って感じでしょうか。
ただ、小狼自身はさくらより先にクロウカードを捕まえたいこと以上に、一刻も早くクロウカードを封印して事態を収束させたいことの方が重要だと考えています。
そのため、第13話「さくらとゾウの力くらべ」など、あえてさくらに協力してくれることもあります。
とは言え、この時期もさくらが力不足だと思っています。
これが大きく変わるのが、第17話「さくらとこわーいきもだめし」です。
原作にもある臨海学校回で、先ほど述べた通り原作では小狼がさくらに惚れる回です。
アニメではまだ惚れませんが、『消(イレイズ)』によって、知世やみんなが消えてしまうことで精神的に追い詰められていた時、唯一消えずにいた小狼にさくらが助けられた回でした。
今まで、戦力として助けられることはあっても、精神面で小狼に助けられたのは今回が初めてだったので、さくらにとって小狼の見方が大きく変わった回とも言えます。
「李君がいなかったら、わたし泣いてばっかで何もできなかったもん」
と言って、初めて封印したクロウカードを小狼に譲ろうとする描写があり、このことからもさくらにとって小狼の存在が大きくなったことがわかります。
翌日には小狼にわざわざお礼を言うシーンも可愛いです。
一方の小狼も
「おれはおまえのことを認めたわけじゃないからな」
と言いつつも、さくらにアドバイスをしたり、カードを譲られた時には「それはおまえのだ」と言ったり、なんだかんだで認めているみたいに思います。
この第17話〜第26話は、【協力期】と言う感じですかね。
さくら→小狼
クロウカード集めで頼りになる
小狼→さくら
おれはおまえのことみとめたわけじゃないからな(実は認めてるけど、それを認めたくない!)
って感じ。
どうしても苺鈴がさくらに対してライバル心剥き出しだから誤解しやすいけど、小狼自身はそれほどライバル心はさくらに向けてない気がします。
そして、28話「さくらと思い出の神社」で、小狼→さくらの時に語りましたが、大きく二人の心が動きます。
第28話〜第56話までは【なかよし期】かなぁ。
さくら→小狼
本当は優しい人。もっと仲良くなれたら…
小狼→さくら
好き(無自覚)
おれはあの人(雪兎)が好きなはずなのに…
この頃になると、小狼がさくらを睨みつける描写はなくなり、頬を赤らめるシーンが増えて来ますね。
さくらも小狼に笑顔を向けるシーンが増えています。
お互いに触れるシーンも増えて、さくらが抱きついたり、小狼がさくらを庇ったり…
で、第57話「さくらと小狼とエレベーター」で小狼はさくらへの恋心を自覚し、二人はお互いに下の名前で呼び合う仲に。
そして、注目すべき回は第59話「さくらと知世とボールの罠」です。
この回で、知世は小狼に問います。
「さくらちゃんのことが好きなんですね?」と。
小狼は肯定します。
その時、知世は小狼にこんな言葉をかけています。
「心にしまったままで良い想いというのもありますけど、李君のは本当にそれで良いのですか?」
と。
さらに、他にもさくらを好きな人はいるから早く伝えないととも取れるような言葉を言っています。
つまり、この時知世は小狼にさくらへの告白を勧めているのです。
知世は、エリオルも認めるほどの人間の感情に対する観察眼の持ち主です。
特にさくらに関わることは、とてもよくわかっています。
小狼のさくらへの気持ちを誰よりも早く気づき、エリオルのさくらへの感情が親に近い愛情であることも、原作だとエリオルと歌帆の関係もすぐに気づきました。
そんな知世が、さくらの気持ちを理解していないはずはないのです。
知世には魔力はありませんし、未来も見えません。
つまり、知世にわかるのはその瞬間と過去の想い、つまりさくらの今の想いです。
知世の1番の幸せは、さくらが幸せでいてくれること。
これは過去に何度か知世自身の口から語られています。
さくらに小狼を好きだという想いがないのに、雪兎を好きでいる状況下で、知世が小狼にさくらへの告白を勧めるなんてことがあり得るでしょうか。
さくらは小狼の気持ちに応えられない罪悪感でいっぱいになり、小狼も振られて落ち込みます。
そんな状況を知世が望むはずがありません。
知世が小狼にさくらへの告白を勧めた理由…
それは、さくらに本当のいちばんを気づかせるためだと思うのです。
知世としては、できればさくらが雪兎に振られてしまう前に、さくらが自分の本当の気持ちに気付いて欲しかった。
だから、このタイミングで小狼に告白を勧めたのだと思います。
おそらく知世は、長らく小狼が自分の気持ちを自覚していないこともわかっていました。
小狼がさくらへの気持ちを自覚したと分かったから、このタイミングになったのだと思います。
つまり、少なくとも第59話の時点で、さくらの小狼への恋心はあったと言えます!
ここから、もうちょっとさらに考察していきます。
さくらの雪兎への想いは恋心だったのか。
さくら、雪兎ともに、お父さんとは違った好きがあったことを認めています。
この、お父さんとは違った好きは果たして恋愛感情なのかどうかというところです。
月の魔力に惹かれた、というのも一理あります。
でも、それだけでもないはずです。
さくらが雪兎に振られたあと、
「今は本当に家族みたいに雪兎さんが好きだから」
と言っていることから、家族愛以外の感情は振られてしまったことで無くなったということになります。
けれど、小狼への恋心を自覚した際、さくらははっきりとこう言っています。
「わたしは小狼君のことどう想ってるの?この気持ち、雪兎さんとも違う。この気持ちは…」
雪兎さんと小狼への気持ちは違うと言っているのです。
つまり、さくらが雪兎さんに抱いていた気持ちは、恋愛感情だとさくらが思い込んでいた憧れに近い好意だと思われます。
さくら自身は恋愛感情だと思っていたから、振られた時に無くしてしまった感情。
もちろん、さくらには家族愛のなかにも憧れの感情はあるので、雪兎さんへの憧れがなくなったというわけではありません。
でも、恋だと思っていると、会いたいとか好かれたいっていう気持ちは強くなるものです。
雪兎さんとは「デート」と言えていたお出かけも、小狼相手だと「デート」と言えなくなってしまうのは、その想いが本気だから。
時折見せる、雪兎さんの時とは違う描写がさくらの想いの違いを伝えてくれています。
カードキャプターさくらだからこそ、一時だとしても雪兎と小狼の二人同時にさくらが恋しているなんてことはないと思うのです。
じゃあ結局、さくらはいつから小狼が好きだったの?と言われると、はっきりはやっぱりわかりません。
でも、「さくら」と呼ばれたことが嬉しくて、自分も「小狼君」と呼びたいのは、もう好きだからだと思います。(第57話)
もっと言うと、好きでもない異性に抱きついたりしないだろ!とも思いますし。
そうだとすれば、小狼がさくらを好きになったのとほぼ同じタイミングで好きになっていた可能性もあるかな、と。
さくらも小狼も似たもの同士で自分の気持ちにも、自分に向けられる気持ちにも鈍感なので、同じタイミングってのもあり得そう。
ちなみに、エリオルも知世と同じ感じで、振られるとわかっていて小狼をアシストはしないだろーと思います。
つまり、第50話「さくらと小狼と見えない糸」の時はさくらと雪兎が両想いになると思っていたけれど、少なくとも第57話の時点では、さくらの想いを感じ取って小狼をアシストはじめたたんじゃないかなと思います。
最初にも言ったとおり、これはわたくし個人的な考察です…
今回はこんな感じで。